口腔ケア重曹

ここ数年の間に「口腔ケア」が注目され、全国各地の病院・施設・在宅で幅広く行われるようになりました。この「口腔ケア」とは口腔の疾病予防、健康保持・増進、リハビリテーションにより、QOL(クォリティ・オブ・ライフ)の向上を目指した科学であり、技術なのです。言い換えれば、病院のICUや意識障害の患者さんをはじめ、寝たきりの方などの口腔を歯ブラシ・スポンジブラシ・巻き綿子などを用いて手入れ(ケア)を行い、損なわれた状態を改善し、健康を維持することです。

実は食べていないと唾液の分泌が減り、口腔内の自浄作用が低下するため、粘膜の垢等を栄養源にして細菌が増殖しやすくなるのです。わたしたちの口の中には、300種類以上、数千億個の細菌がいるそうです。想像すると少しぞっとしてしまいますが、1日口腔ケアをやめるとその細菌が10倍以上になるともいわれています。よって、食べていない方でも唾液と一緒に細菌を誤嚥することによって肺炎を発症することがあり、口腔ケアによる清潔の保持はとても重要なことなのです。

十分な清掃が行われていない義歯を使い続けていると、残っている歯が虫歯になったり歯周病が進行したり、口腔内感染症や口臭の原因になったりします。また、きちんと義歯で咀嚼することが難しくなります。義歯は外して義歯専用歯ブラシを使用して、歯茎は軟らかめの歯ブラシを使用して、毎食後に流水できれいにしましょう。それでも、義歯には目に見えない細かい汚れが付着するものです。そのような汚れは殺菌効果のある義歯用洗浄剤で1週間に1回程度使用してきれいにしましょう。

こうしたトラブルを防ぐため、米国では抗がん剤治療や、口の周りに放射線治療を受ける場合は、治療を開始する前に、歯や歯肉の病気をまず治療するという意識が一般的になっています。がん治療に入る前に、歯科医師と相談して虫歯や歯槽膿漏など、トラブルが生じそうな箇所を歯科的に治療しておく。日本でも、最近やっと、がん治療におけるそうした口腔ケアの重要性が注目されてきたところです。

お役立ちの口腔ケア情報

  • 日本訪問歯科協会─今日から始める口腔ケア方法─
    http://www.houmonshika.org/care/index.html
    歯科往診を必要とする方と、歯医者さんのためのサイト 日本訪問歯科協会 … 日本訪問歯科協会監修 口腔ケアらくらく実践法
    上記サイトはこのようなキーワードでも検索されています。 “高齢者口腔ケア ,看護研究口腔ケア ,介護口腔ケア “
  • 高齢者の口腔ケアについて
    http://www.kamep.net/isikai/P/rh/riha06.htm
    口腔ケアについては、誤嚥性肺炎を予防する効果がある、また嚥下障害のある方にとっては食事の前後に行うことで口腔器官(口唇、舌、歯、顎、頬など)の知覚や意識の刺激となるため、嚥下訓練の第一歩になるということがよく知られていると思います
    上記サイトはこのようなキーワードでも検索されています。 “口腔ケアスポンジブラシ ,口腔ケア意義 ,認知症口腔ケア “