口腔ケアうがい

基本は,歯ブラシなどで口腔内を清掃し,できるだけ口腔内の細菌を減少させることです。ただ,対象とする要介護人の病態は千差万別であり,それぞれのケースにおいての工夫が必要だと思います。そして,常に念頭においておくべき事は,対象とする人は虚弱老人であり,易感染性であり,また,処置時の誤嚥を防ぐための配慮が必要であるということです。そして,少しでも可能性があるなら,できるだけ自分でブラッシングができる状態にまでもっていこうとする努力が必要です。

実は食べていないと唾液の分泌が減り、口腔内の自浄作用が低下するため、粘膜の垢等を栄養源にして細菌が増殖しやすくなるのです。わたしたちの口の中には、300種類以上、数千億個の細菌がいるそうです。想像すると少しぞっとしてしまいますが、1日口腔ケアをやめるとその細菌が10倍以上になるともいわれています。よって、食べていない方でも唾液と一緒に細菌を誤嚥することによって肺炎を発症することがあり、口腔ケアによる清潔の保持はとても重要なことなのです。

十分な清掃が行われていない義歯を使い続けていると、残っている歯が虫歯になったり歯周病が進行したり、口腔内感染症や口臭の原因になったりします。また、きちんと義歯で咀嚼することが難しくなります。義歯は外して義歯専用歯ブラシを使用して、歯茎は軟らかめの歯ブラシを使用して、毎食後に流水できれいにしましょう。それでも、義歯には目に見えない細かい汚れが付着するものです。そのような汚れは殺菌効果のある義歯用洗浄剤で1週間に1回程度使用してきれいにしましょう。

夜眠るときには義歯は外して、歯茎を休めることをおすすめします。なお、義歯は、一度作ってしまえば一生使い続けられる、という類のものではありません。顎の骨/歯肉/歯などは、型をとったときと同じ状態にあるわけではないからです。合わなくなってきたら、お医者様に相談して微調整をしてもらいましょう。また、特に違和感を感じていなくても、半年から1年に一回は定期健診を受診しましょう。

お役立ちの口腔ケア情報

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